しかし、やはりいろいろあった年だったので、刺激のあるものよりも「濃くて甘い」ものばかり聴いていた気がする。
なのでこうして並べてみると、新味に欠ける10枚ではありますね。そしてどこか、汗臭い。でもいいじゃありませんか、それがR&Bというものです。
Musiq Soulchild『Musiqinthemagiq』
とにかくアイヴァン&カーヴィンやウォーリン・キャンベルもいないのに、この一糸乱れぬ“ミュージックぶり”には驚嘆しました。まあ濃くもないし、そんなに甘くもないけど、この人の音楽は相変わらず「やさしい」。ほんと不変。
Betty Wright & The Roots『Betty Wright: the Movie』
ここ数年のルーツ絡みのアルバムの中でも、個人的にドンピシャだった一枚。聴いた瞬間、電撃が走った。
Keith Sweat『Til the Morning』
毎年のように、涼しい顔で新作を発表されてますが、しかしここまで濃いものを持ってくるとは。まだまだ先生は汗をかき足らないご様子。50歳にもなって、ますますお盛んだ……ていうか、サングラスの奥の目がヤバいことになってますって。生前のジェラルド・リヴァートの声にも涙。
Johnny Gill『Still Winning』
スウェット氏に負けず劣らず、この人も濃かった。15年ぶんの鬱憤を晴らすようなこの人の咆哮には、誰も敵わないでしょう(ライヴを見逃したのは痛かった……)。こちらは、故ジェラルドに代わって親父を担ぎ出し、問答無用の暑苦しさを展開してくれました。爽やかなR&Bなんぞいらん。
Kindred The Family Soul『Love Has No Recession』
一生枯れる気配のない、無尽蔵に湧き出るようなソウルネス。この夫婦はどんだけ絶倫なんだろう。






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