活劇とグルーヴの日記

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zoom RSS サマーソニック 2010 @幕張メッセ

<<   作成日時 : 2010/08/09 19:10   >>

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初のいわゆる「夏フェス」。ひたすら暑かった。

花火大会やお祭りなどの人が集まるところ(&暑いの)が苦手な自分だが、頑張って行ってきた。
まあそんな遠くないし。でもK葉線の使い勝手の悪さには久しぶりに利用して、あらためて辟易した。どうにかならんのかい。

画像会場は野外4、屋内3の計7つ。2日にわたり、朝から晩まで各会場で国内外さまざまなアーティストがライヴをやる。幕張メッセから道路をはさんで千葉マリンスタジアム側の海岸近くまでフルに敷地を利用しての一大祭りだ。いやほんとすごい人だ。しかし不景気だなんだといっても、これだけの人が集まるのだから日本人ってほんとこういうの好きだよなあ……。大した娯楽もなかった昔ならいざしらず、身近に何でもそろっている現代でどうしてこれほどの数の人が、わざわざ都内近郊の埋め立て地くんだりまで足を運ぶのか。これこそが音楽の力である、なんてアホらしいことは口が裂けても言わないけど。これこそがお祭りの力。みんなでわいわい楽しんで日頃の嫌なことを忘れましょうということだ。なにも花火をじっくり鑑賞するのが目的ではないのに交通規制がかかるほど人でごったがえす、あれと同じ。とかなんとかのたまわっている自分は、完全に出演するアーティストのビッグネームにつられて行ったわけなんだけどね(お前のほうがたちが悪い)。

で、自分が行ったのは2日目の8/8(日)。しかし困ったのが、観ようと思っていたアーティストのライヴが、よりによってぜんぶ屋外のステージでやっていたことだ。日中の炎天下で 熱中症とたたかいながらのライヴ観賞は楽しいというより、なかなかの苦行であった。まず観たのが最近デビューしたソマリア生まれのラッパー、ケイナーン。わりとポップなノリでこれは日本人受けするなと思った。次は昨年のデビュー曲がいきなり全米ナンバーワン・ヒットしたというジェイソン・デルーロ。ニーヨ、クリス・ブラウン以降のこれまた日本人受けしそうなアーバン系R&B・シンガーで、複数のダンサーを交えて、それなりに視覚的にも楽しませてくれたが、こういうのは野外で観るもんじゃない。そもそも「タテノリ」でR&B・シンガーのステージを観るのもどうかと思う。この頃には太陽もほぼ真上に。若干曇っていたとはいえ、容赦ない熱線を地上にあびせる。その次がオリアンティという映画『This Is It』で話題になった若い白人の女性ギタリストでちょっと観たかったが、身体が危険信号を発していたので、ほとんど観ずに、屋内に避難。ただマリンスタジアム側から幕張メッセまでの順路が果てしなく長いのだ……。なんとかメッセにたどり着き、中に入った瞬間はこここそが天国だと本気で思った。中のステージをひと通り回り、お目当てのライヴの時間に合わせて、またマリンへ(涼しさの魅力に後ろ髪をひかれながら……)。

その一番のお目当てATCQは、オリジナルメンバーで最高だった。一時間弱という短い時間だったが、“Can I Kick It”“Electric Relaxation”“Check The Rhyme”……などなど、お馴染みの曲を連発してくれ、これには暑さも忘れて思い切り盛り上がってしまった。 長身のQティップと小さなファイフのふたりの対比も観ていて楽しかったが、今回デビュー盤で関わってその後すぐに脱退してしまったジャロビも2〜3曲目あたりから参戦して、アリも含めて計4人でのライヴとなった。あの巨大なスタジアムでビートとラップだけで勝負するんだから大したものだ。

それでトリは「あの人」。なるべく近くで観ようと、わざわざ前のライヴの途中からアリーナ入りしてスタンバイ。あたりは徐々に暗くなってきた。そして前のテイラー・スウィフトという女性シンガーが終わると、みな一斉にステージ前につめかける。スタンド席もほぼ満席になっていた。そりゃ最後だし、それほど興味ない人だって観ていくよな。しかし待てど暮らせど一向に「やつ」は現れない。またCPレイシーが物まねして出てくるんじゃねーだろな、とハラハラしながら(なんのことか分からないという方、どうぞ気にしないでください)、待つことどれくらいだったか、30分いや40分は待ったか。みな密着してるから夜でもサウナ状態。もう暑さの限界だと思ったところで聴き覚えのあるハーモニカの音が聴こえてきた。そしてようやく登場だ。最初から最後までヒット曲のオンパレードという感じだったが、ただ観客を楽しませるだけじゃないのがスティーヴィだ。 “Living For The City”や“Free”などのヘビーな曲もしっかり入れてくる。スティーヴィって、終始笑ってるイメージがあるけど、ライヴだと、意外とシリアスな表情が多い。それを見てると、けっこう厳格な人なのかと思った。まあこの人の音楽自体、一見ハッピーなようで、つねに世界への憂いとか怒りとかがにじんでるものだし、伊達にニュー・ソウルの四天王(って誰が決めたのかな)の中で唯一生きていて、いまだに現役でやっているわけではない。わざわざ他国のフェスに出演するだけあり、強くうったえかけようという思いもあったのだろう。
ちょっと印象的だったのが、スティーヴィが今一番気に入っている曲として、ジェイ・Z&アリシア・キーズ“Empire State Of Mind”のサビ部分をやって、観客にも歌わせようとしたのだが、観客があまり歌わなかったため(まあ無理もないが……)、「オーケー、サンキュー」とすぐにやめてしまったことだ。時間の都合もあったのだろうが、これもスティーヴィらしい。
途中、息子のムンタズも出てきて、スティーヴィの隣に座って“My Cherie amour”を歌った。けれど息子がぜんぜん歌詞を覚えてなく、いちいちスティーヴィが隣で教えていたのが笑えた。息子よ、親父の代表曲の歌詞ぐらい覚えてなさい。
いやしかし、歌の力、メッセージ力、演奏、ライヴの構成すべてにおいて、やはり別格のスティーヴィ・ワンダーであった。それだけに今回が単独公演ではなかったのが惜しいが、しかしこういったフェスだからこその魅力があったことは間違いない。

ちなみに蛇足だけど、スティーヴィに限らず、今フェスの外国の出演者はみな決まって「アイ・ラヴ・ユー・トーキョー!」と言うんだけど、ここは東京じゃないから。って、ひそかに心の中で思いながらも、自分がとりたてて気分を害するわけでも、ましてや声を荒げたりなどしないのは、千葉県民がとりわけ穏やかな県民性だとか自分の県に大したこだわりがないというわけではなく、ただひたすら暑くてそんなことどうでもよかっただけである。

(8/8、幕張メッセにて)





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