活劇とグルーヴの日記

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zoom RSS 赤いボビー・ウーマック

<<   作成日時 : 2012/02/25 18:18   >>

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ビルボードライブ東京で行われたボビー・ウーマックのライヴ。2日目(23日)の2nd公演に行ってきた。

開場前の入り口付近には、続々とソウル・ファンたちが集まってくる。それにつれて、周りの空気がどんどん薄くなっていく。日頃からソウルばかり聴いているくせに、皆ソウルに飢えているようで、息が荒い。今夜の主役が主役なだけにそれも仕方ないだろう。早くも酸素不足でめまいがしてきたが、血は騒いでいる。

もちろん会場は満席。毎度思うが、ここは六本木のミッドタウン。このような洗練されたスポットに、こんな鼻息の荒い連中が集まっていいのだろうか。ステージ後ろのガラス越しに見えるキレイな夜景とは裏腹に、野性的な空気が充満していた。

バックはドラムス、ベース、ギター、キーボード2、ホーン3、コーラス3の大編成。これだけで観客のテンションは沸騰寸前だが、ライヴは意外にもジョージ・ベンソンに提供した“Breezin'”で爽やかに始まった。続くリック・ジェイムズ“Super Freak”風の陽気な演奏に合わせて、主役が登場するや否や、観客は早くも総立ち。

ステージに上がったボビー・ウーマックは赤かった。一瞬、目の錯覚かとも思ったが、ジャケットもズボンも帽子も赤。ああ、こんなに赤の似合う人もいない。黒よりも赤。ソウルの血。歌い始めると、すぐにジャケットは脱いでしまったものの、最後まで僕には彼がずっと赤く見えた。で、歌い始めたのがいきなり“Across 110th Street”だったものだから、たまらない。その後も“Nobody Wants You When You’re Down & Out”や“Daylight”、”Woman’s Gotta Have It”など代表曲が続くが、声もよく出ていた。年齢的なこともあってか、基本はイスに座った状態が多かったが、座ったままうつむき加減に「語り」を入れてくる姿がまた、あまりにカッコいいのだ。同行した人が「しゃべるだけでソウルになる……」と漏らしていたが、本当にその通り。しかしノってくると、ふんだんに立ち上がってお馴染みの熱いシャウトもかましてくれた。観客が盛り上がれば盛り上がるほど、それに応えてくれる。コール&レスポンスの関係が自然と出来上がっていた。

“(You’re Welcome) Stop On By”のときだったか、途中にマーヴィン・ゲイ“What's Going On”風のコーラスを入れていたのが印象的だったが、それに続いて、コーラスのひとりである若い女性とデュエットした。聞いたところによると、どうやら彼女はボビーの弟セシルとサム・クックの娘リンダ(=ウーマック&ウーマック)の間に生まれた娘らしく、それで一緒に歌った曲がクックの“A Change Is Gonna Come”なのだから、ソウル・ファン感涙もいいところだ。サム・クックから本当に「ソウルの血」が脈々と受け継がれているのを実感した。そして何より嬉しいのは、その血を、ライヴという限られた時間とはいえ、観客とも共有してくれたことだろう。だから彼は、最後まで赤かったのだ。

90分歌い倒して、赤いソウル・マンは去って行った。


(2/23、ビルボードライブ東京、2ndにて)






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