活劇とグルーヴの日記

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zoom RSS 映画『ドラゴン・タトゥーの女』/リラックスして行きましょう。

<<   作成日時 : 2012/02/25 00:58   >>

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劇中、主人公のリスベットが操るMacのモニターには(精巧に作られた)猟奇殺人事件の資料や写真が次々とスライドされていく……で、この映画は、まさにそんな感じの映画だった。

スタイリッシュな映像を得意とした監督、みたいに説明されることが多いフィンチャーだけれども、実は本人はそういったものを極力抑えながら映画を作っているような気がしていた。個人的にはそこが魅力であったが、それに比べると、今回はスタイリッシュ趣味をけっこう惜しみなく出している(オープニングからイケイケだ……)。にもかかわらず、イヤミに感じられなかったのは、それがうまく原作小説の世界観とマッチしたからというのもあるけど、フィンチャーらしい重厚感がというものが、やはりある。それはクリストファー・ノーランなんかの見かけ倒しな重厚さとはまるで違うもので、見かけに流されずに割とストイックな姿勢で映画と向き合ってきた彼ならではの、細部(「画」「音」「編集」)に対する半端ではないこだわりから来ている。が、結局それはあくまで細部に留まっているのが彼の映画だったりもする。そうした細部が全体としてのウネリにまで行かない、というか細部にばっかり気が行ってしまって、むしろ妨げになっている印象がいつもあったけど、今回はベストセラー原作の娯楽映画なだけに、特にそれを感じてしまった。凝りに凝られた一つひとつの画面がこれまたこだわり過ぎなほどの編集でスライドされていくのを2時間半見せられているようで、観終わった後、なんだかドッと疲れた……。不真面目でいい加減な自分なんかは、観ている間中、もう少し肩の力を抜いて、たまにはトニー・スコットの映画のようにカメラをブンブン揺らしたり、時にはクリント・イーストウッドの映画みたいにステディカムでサーッとやってみたらいいのに、とか思ってしまったが、おそらくそんなこと言おうものなら、あの柔和な顔がにわかに曇り、「君は映画をナメてるのか」と静かにキレられそうな気もする。よく言えばストイックで完璧主義、悪く言えばちょっと神経質すぎる……それがフィンチャーだと思う。全然映画の内容に触れずにスミマセン。

(2/19、TOHOシネマズ 船橋ららぽーと)



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